目次
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第六編 漁業
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第一章 郷土の漁業
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第八節 出稼ぎ
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北へ進む出稼ぎ
[北へ進む出稼ぎ]
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明治に入っても鰊場所への出稼ぎは多かった。漁家収入の「たすけ」であることは勿論だが、漁村の若者達の漁業技術習得のための他国修業の機会とも考えられていたようである。勿論、短期間の出稼ぎによってまとまった収入が得られる魅力は大きかったであろう。そのうえ、語り伝えられているような鰊場所の活況のなかでの生活体験は、情報の少なかった時代だけに、漁村の若者たちには得がたい様々な人間関係を体得する貴重な機会であった。