〔日清日露戦争〕

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 封建時代からぬけ出した日本が、明治、大正、昭和の百年間、世界に文化を求めて驚異的な発展をしていく歴史であった。
 天皇のもとに忠誠を誓う殉国という国家倫理観によって、政治も利用され軍事が優先するような出来事、いわゆる戦争が百年の間に度たび惹起した。そのたびに国民の国家への忠誠はつよまり、そして強力な制度もできあがっていく。