凡例

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一 浜松市史は、さきに刊行した浜松市史史料編にたいし、通史と名づくべきものであります。
一 本市史は、市民のために、わが国の歴史の流れに添って浜松市の沿革をたずね、現在のすがたをきわめ、今後のあたらしく進む道をもとめようとしたものであります。
一 内容は、編・章・節にわけ、さらに目を立て、欄外に頭註を付してあります。
一 文章は、できるだけ平易に、新かなづかいにより原則として当用漢字を用い、読みにくい固有名詞や術語などにはルビを付してあります。
一 本巻は浜松市史の一環をなすもので、浜松市史一につづいて近世をとりあげ、徳川家康の浜松入から井上藩の鶴舞移封まで、江戸時代の浜松の沿革を中心に述べたものであります。
一 本文には理解をたすけるために、なるべくたくさんの写真・地図・図表・系図を挿入し、巻末には年表と索引を添えてあります。
  また付録としてカラー写真で「御家中配列図」および「青山御領分絵図」の写真を付してあります。
  いずれも青山家旧蔵にかかわるもので、前者は浜松城下の武家屋敷、後者は青山藩当時の浜松地方の藩領を詳細に描いた絵図で、坂本太郎先生のご厚意によりはじめて掲載することができた貴重な資料であります。
一 本巻の刊行にたずさわった方々はつぎのとおりであります。
  執筆は奥野高広・井ノロ芳雄・佐々木清治・鈴木謹一・鈴木実・高田岩男・塚本五郎・富田準作・松井秀次・松山克之助、編集および執筆渥美静一・渥美実・塚本翠子、写真の大部分は桜井静馬の撮影であります。なお第二章第一節から第九節までは奥野高広、その他は共同執筆であります。
一 浜松市史三は、本巻につづいて近代編を予定しています。
一 最後に、顧問兼監修として終始適切なご指導をたまわった坂本太郎先生をはじめ小山正・内田六郎・飯尾哲爾・会田忠先生および執筆の諸先生、その他本巻の刊行にあたってご協力をいただいた各方面の方々や、浜松共同印刷株式会社にあつくお礼申しあげます。
 
   昭和四十六年三月