目次
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第二章 近世初頭の浜松と徳川家康
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第四節 遠江経略
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家康の遠江進駐
北条氏の駿河侵入
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北条氏政は、十二年正月には薩埵山まで進んだ。このため信玄は駿河府中を出て興津で氏政と対陣することになった。このころ家康は上杉輝虎と懇親をむすび、氏政の父氏康は輝虎に対し、信濃に出兵することをもとめた。
信玄は信長に対し、輝虎との講和を斡旋してくれるようにたのんだ。しかし、ついに信玄は四月二十四日、本国に帰った。