目次
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第二章 近世初頭の浜松と徳川家康
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第六節 三方原合戦
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二俣城の失墜
昌景二俣に着陣
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信玄が出発するまえ、九月二十八日信濃伊奈衆をひきいて三河に入った山県昌景は、山家(やまが)三方衆・作手(つくで)(愛知県南設楽郡)の奥平貞勝・田峯(だみね)の菅沼貞忠・長篠の同満直を先鋒として吉田を奪い、遠江の井伊谷(引佐郡引佐町)に陣し、三河から二俣への援軍の通路をたった。昌景は二俣で攻囲軍に参加する。
なお信玄は、早くから秋山信友に美濃方面に侵入させていた。信友は十一月十四日岩村城(岐阜県恵那郡岩村町)を奪った。