目次
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第二章 近世初頭の浜松と徳川家康
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第七節 武田勝頼との戦い
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高天神城の回復
家康氏政と結ぶ
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九月五日北条氏政は、家康と和約し、武田勝頼を挟撃しようと申しこみ、その約束は成立した。一昨年正月からの北条・武田の同盟が解消したわけである。その十七日に家康は、武田勝頼と対陣している北条氏政を援けるため、遠江懸川まで出陣し、十九日駿河用宗(もちむね)城を攻略したが、勝頼が駿河府中に出兵したので撤兵し、十月一日帰城した。