家康の遠江経営成る

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 家康は永禄十二年(一五六九)十二月に遠江に進入して、今川氏の旧勢力を追いはらったけれども、新しく武田信玄・勝頼父子の侵入にあい、これと争うこと前後十四年のながい間にわたって、ようやく遠州全土の経営が成ったのである。