甲信二国を一任

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 かねてから甲・信をねらっていた北条氏政は嫡子氏直を将として、信州へ侵入し、南下して甲州に入ろうとした。家康も七月三日浜松を出発し甲斐府中に向かう。その結果、十月二十九日北条氏とのあいだに和議が成立し「甲・信両国は家康の占領に一任」されることになった。