作左曲輪 城郭の西北の備えとして作左山にあり、本多作左衛門重次の普請(『浜松御在城記』に天正七年二月とある)にかかわるという(市営動物園となっている)。「御家中配列図」には山見小屋が設けられているし、一般の城絵図には除外されているところからみると、すでに曲輪としては用いられていなかったらしい(「明治六年浜松城払下告示」にも「浜松旧城郭地境作左山」とある)。
城には南に大手口(おおてぐち)・榎門口(えのきもんぐち)、東に瓦門口(かわらもんぐち)・下垂口(しもだれぐち)、北に元目口(げんもくぐち)・明光寺口(みょうこうじぐち)、西に名残口(なぐりぐち)・高町口(たかまちぐち)などの出入口があった。