松平乗寿

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 松平乗寿(のりなが)は慶長五年大給(おぎゅう)松平氏に生まれ、早くから家康・秀忠に近侍し大坂の陣では戦功があった。【浜松入封】寛永十五年奏者番になり、ついで浜松城主三万五千石に封ぜられた。【老中】寛永十九年から十一年間老中を勤めたが、そのあいだに浜松から上州館林に移封され、また侍従に進んだ。乗寿の場合には、幕政機構の整備に関連して幕府の要職に就退任した譜代大名の実態がうかがわれる。