目次
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第四章 浜松藩の確立
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第二節 検地および新田開発と近世村落
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新田開発
開発の目的と方法
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全国的にみて十七世紀を中心とする近世前期には、貢租増徴をめざす幕藩領主層の意欲と土地に対する農民の愛着とによって、新田開発が盛んに行なわれた。【切添新田 造成新田】そして開発の方法からみると、個々の農民がその隣接地を徐々に開発していく場合(切添(きりぞえ)新田)と用水路・池沼河川築堤などの土木工事を用いる規模の大きい耕地造成の場合とに二大別され、いずれの場合にも領主の許可や援助があるのが常であった。