浜松町奉行

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 【井上氏】井上藩については、嘉永(かえい)四年(一八五一)の勤役が前掲の表(第三章第二節)によって郡奉行・代官その他が知られる。藩制のうち、領民にもっとも関係の深いものは、町場では町奉行と宿駅に関する朱印改役(高力摂津守時代)・問屋出役であり、村方では郡奉行・代官であった。史料の上で、浜松町奉行のことが見えるのは、藩体制の整備が進展した城主太田備中守時代(正保―寛文)の記録が古い方である。つぎに近世の浜松町奉行の一覧表を示す。
 
(表)浜松町奉行勤方覚(「糀屋記録」『浜松市史史料編一』による)
城主時代浜松町奉行代役・勤人数
太田備中守岡野九郎右衛門1人勤
土肥与五右衛門(後役)1人勤
太田摂津守林忠左衛門1人勤
福島武兵衛1人勤
青山因幡守植野十郎左衛門両人勤
一瀬孫太夫
青山和泉守本山又左衛門十郎左衛門代役替
赤見新左衛門又左衛門代
青山下野守沢井伊太夫
近藤左治右衛門
安藤左次兵衛左治右衛門代
黒沢岡右衛門伊太夫代
浦山与右衛門左治兵衛代
本庄安芸守羽山勘右衛門両人勤
本間六右衛門
松平豊後守粟飯原源蔵
中島治部右衛門
松平伯耆守根井恵左衛門
木村藤太夫
中島治部右衛門再役
朝倉四郎左衛門治部右衛門代
大原武兵衛
林孫右衛門
松平伊豆守石川善兵衛役替
大久保彦八
并川源五兵衛善兵衛代
沖慶右衛門
渡辺弥六
林上弥惣兵衛弥六代
松平豊後守藤田団右衛門
松平富之助
井上河内守松下五郎左衛門両人勤
坂本弥惣治
伏谷六郎兵衛五郎左衛門代
赤塩助右衛門弥惣治代
豊田万兵衛助右衛門代
坂本弥一兵衛六郎兵衛代
永田五太夫弥一兵衛代
氷田所左衛門五太夫代
寺田源左衛門万兵衛代
寺田文兵衛源左衛門代
谷中喜間多文兵衛代
水野越前守秋元天兵衛両人勤
嶺岸半内