組の機能

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 組の機能については、いままで断片的にふれた。藩主側が郡奉行―代官―組―村という支配系列のもとで、組を年貢諸役の徴集単位として重視し活用したことは、前述の『浜松領諸役御高帳』や享保四年の記録『国領組諸色覚帳』に反映している。『伊場村御用書留帳』(『浜松市史史料編四』)によると、宝暦十年藩側は城中への年貢納入の日割を組別に指示している。藩主の慶事弔事に伺候する領民代表の選出母胎にも組組織が利用された例が幕末期にみられる(『高林家文書』)。村落内の各種の組については後述する