まず東海道往還通であるが、町数において上新町の一か町がふえ十一か町となり、そのため町通の延長も三町六間増している。【尾張町 榎町】町数は全部で二十四か町であることは変わりはないが、尾張町・榎町が姿を消し新しく上新町・名残町の名がみえている。おそらく尾張町は下垂町に榎町は紺屋町に、宝暦九年以前において合併されたのであろう。上新町は宿の西はずれの東海道に、名残町は浜松より気賀に通ずる街道筋に添って発達した町である。清水谷が清水町となったがひきつづいて町並の取扱いとなっている。
町名の変化