戸口の増減

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 戸口千百十一軒も千六百九十八軒となっている。これは五百八十七軒と三五%増で、その間をおよそ八十年とみると年平均七軒強の増となって増加率はきわめてにぶい。これを町別でみると、戸数百軒以上を数えるのは田町が一か町のみであったのに伝馬町・肴町・板屋町・新町・大工町・紺屋町が加わり七か町となり、また五十軒未満が旅籠町・塩町・成子坂町・七軒町・神明町・早馬町・下垂町・池町・鍛冶町・平田町・本魚町・利町・清水谷・猿屋町と十四か町だったのに旅籠町・成子坂町・上新町・神明町・池町・平田町・利町・清水町・猿屋町の九町に減少している。また、二十五軒以上の増加は、御役六町では塩町があるばかりでその他は七軒町・板屋町・新町・早馬町・下垂町・大工町・紺屋町の脇町で宿の周辺部と職人町である。町の大小からいえば、最大の田町百戸が板屋町百二十三軒に席をゆずり最小の町は三軒から十六軒とふえたが猿屋町であることは変わりない。