【紺屋役】

239 ~ 239 / 686ページ
 紺屋役 紺屋役では、一体どのような御用を勤めていたであろうか。その内容は宝暦十二年(一七六二)の記録によると、紺屋屋敷二十五軒でつぎのごとく取りきめられている。
 
「一、御役之儀は、御畳縁之紙、御馬道具の類御用次第染申上候、一、畳木綿・麻類・墨染新規染直し共、一、同録添紙墨染、一、御馬具類不残新規染上、染直し共、右之通御用次第何程にても染上申候」
 
 このように紺屋役は、城中畳縁・馬道具(馬腹帯・馬手綱等)・木綿麻類墨染直し・畳縁添紙墨染等の御用を勤めていたのである。この当時の紺屋頭は紺屋町の弥左衛門であった。