倉松では本田から新田が派生したため両者の関係はとくに密接で、山村・中村・水野・下位の各姓では本田・新田のあいだに親戚関係を保ち、戸数の大部分はこの姓を占めているという状態である。
【漁業化】つぎにこの新田の漁業化についてみると、今はすっかりさびれたが、慶応元年の村入用帳に「六月 山崎村渡船 新居宿渡船 船四艘入用、十一月 山崎村渡船 船入用」とあって東海道大通行の渡海のために助船を供出していることからでも相当の漁業を行なっていたことが知られる。
本田新田 | 田 | 畑 | 計 | |||
反別 | 石高 | 反別 | 石高 | 反別 | 石高 | |
町反畝歩 | 石 | 町反畝歩 | 石 | 町反畝歩 | 石 | |
倉松村(本田) | 658.01 | 50.784 | 600.18 | 36.567 | 1258.09 | 87.351 |
浜蔵新田 | 616.21 | 44.095 | 547.29 | 19.912 | 1364.21 | 64.107 |
野分新田 | 702.24 | 34.008 | 436.16 | 19.054 | 1139.10 | 53.062 |
沖新田 | 847.26 | 27.828 | 427.21 | 12.831 | 1275.17 | 40.657 |
沖新新田 | 762.07 | 31.311 | 505.24 | 19.400 | 1268.01 | 50.721 |