目次
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第五章 交通・産業経済の発展と町や村の生活
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第四節 産業経済の発展
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漁業
都田川の鮎漁
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都田川では鮎(あゆ)が採れ、その上流の久留米木川は滝沢(当市滝沢町)・川名村等の入会で、毎年六月川狩をして金指陣屋(旗本近藤家)に献納し(「文久元年御用鮎割合帳」『都田村郷土誌』)、都田鮎は領主松平肥前守(志都呂陣屋)に献上品として用いられた。【佐鳴湖の鮒】佐鳴池では鮒(ふな)・鰻(うなぎ)・白魚(しらうお)・蜆(しじみ)を産し、入野村に生簀(いけす)と舟蔵があった。鮒は入野鮒といって浜松城主太田備中守の献上品となり、鰻は遠州白と称し江戸で賞美された。