在郷商人の台頭

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 和地村の牧田太兵衛家(初代太兵衛は天明三年死去)は農業のかたわら商取引(棒手ふり)に従事していたが、幕末のころ(弘化ー文久)になると「油屋」として在郷商人資本の形態をとって活躍している。そこで同宗を例にとって幕末期の浜松地方の商品流通の一面を述べよう。