安間村の金原家

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 つぎに安間村の金原久右衛門家について述べよう。同家は江戸初期にわずか一石余をゆずりうけ分家したが、中期以後金貸しを営みつつ(四代目、宝暦年間)地主に成長し、久平(七代目、文化五年生、明治元年死去)の代にいたって一円に手広く質屋業をするとともに酒造業もはじめ、その持高も天保五年(一八三四)には同村内で六十石余、弘化元年(一八四四)には百五石余となっている。