目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第二節 浜松藩の財政窮乏と農村の疲弊
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収奪にあえぐ浜松領
貸付金
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また種々の名目のもとに領民へ金子を貸し付ける貸付金もしばしば行なわれた。高利でその利鞘(りざや)をかせぐのである。藩は天保十年に綢繆金(ちゅうびゅうきん)と称する貸付金を新しく設け、二月に高林伊兵衛ほか十二人は百二十両三か年八分利で出資の命をうけている。