目次
/
第六章 藩政の動揺と民衆の動向
/
第三節 水野藩の藩政改革
/
勤倹と節約
統制の効果
325 ~ 325 / 686ページ
しかし、このようなきびしい統制がどの程度実践されたかは明らかでない。入野村では、文政三年(一八二〇)に始まった風呂屋を村役人がたびたび中止を命じたがまた始まり、白砂糖の製造も天保十年禁止令が出たときには守られたがまもなく破られ、木綿織物も「天保十二年御趣意御触出し厳重ニ者候得共、天之被命之処歟」かえって上質の品が製造されるようになったという(『変化抄』)。