目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第六節 井上藩の安政改革
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浜松藩の海防問題
硝石調査
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銅鉄資源の確保とともに、藩は火薬の原料である硝石の入手にもつとめた。嘉永四年(一八五一)の正月浜松領村々へ金井儀助・中山平助の両名を派遣して硝石の原料となるべき土を調査してまわることを触れている(『浜松市史史料編三』)。【製造 火薬】岡村黙之助はすでに弘化二年(一八四五)より硝石の製造にとりかかっていた(弘化三年九月十一日付『善伸宛書翰』)が、こうした試みが成功しつつあったのであろうか、浜松においても軍事力増強の一環として、火薬の製造が企てられるにいたった。