神主隊指示事項

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 あくる四月十一日高林左衛門・松島右門介らおもだった神主が、寺社役所へ呼び出され外国船が渡来した場合について、つぎのような指示をうけた(『高林家日記』、市川家文書『手控』)。
(1)海岸防禦のため壱番手が出兵した時、出動準備の触をだす。
(2)弐番手の出兵合図があったら溜場へ駈け付けること。
【五社 諏訪社】(3)溜場は五社・諏訪両社であって、到着の際は手札をもって月番に届け出ること。
(4)短期間の主要食糧を用意すること。
(5)神主がいよいよ海岸へ出張の節は寺社掛一人、同手代一人が出かけ指揮をとること。
(6)神主各人供人を連れてくること。武器の使用法を承知のこと、鉄砲を稽古すること。
(7)神主隊の世話役として松島右門介・金原上総・高林左衛門らを任命する。
 世話役たちは直ちに右の藩からの指示と、四月十六日には晴雨にかかわらず、八幡宮金原上総宅まで自身にて必ず出張すること、ならびに武器は何を携えて出張するか書き出すことなどをしたためた回状をまわした(『市川文書』)。