目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第六節 井上藩の安政改革
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岡村義理の建白
井上藩の金融政策
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全国の多くの藩が専売政策をとって、貢租収入のみに依存する財政機構をあらため、積極的に貨幣経済の発展に乗じていったのに対して、以上みた浜松藩のやり方は、かなり遅れていたといってよいのではなかろうか。わずかに藩専売政策の序段階ともいうべき植物仕法が実施に移されたにすぎず、金融政策においては各種藩札の発行をふくむ借金政策に終始した感が深い。軍制面ではかなりの進歩を見せたようであるが、これも全国諸藩の水準を抜くものではなかったといわねばなるまい。