目次
/
第六章 藩政の動揺と民衆の動向
/
第七節 慶応年間の藩政改革
/
浜松の文久三年
老中就任
390 ~ 390 / 686ページ
このように井上藩の存続は浜松の人々の犠牲によることが多く、藩主正直は文久二年(一八六二)十月九日老中に昇進した。公武合体の名のもとに有力親藩・外様大名の発言が、幕政に大きな比重を占めるようになったころであった。そして京都には尊攘派の下級武士が暗躍し、将軍が上洛する必要もおこった。