目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第七節 慶応年間の藩政改革
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仕法掛の建白と活動
臨時入用見込
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一、臨時御入用見込之事
仕法掛の者は藩の一年間の臨時入用は年々およそ壱万両と見こんでいる。井上藩はいつも必要に迫られて、無理に急いで資金調達をさせるので、やむなく高利の金を借り、あとで難渋するのはまことになげかわしい。これからは臨時入用分約壱万両を見こんで、前もって金主に頼んでおき、あわてなくてすむようにすべきである。