目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第七節 慶応年間の藩政改革
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仕法掛の建白と活動
仕法掛総辞職願
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仕法掛の粒々たる辛苦も、水がざるの目を抜けるような藩財政では、どうにもならないところへ、とかく仕法掛に対する一部の武士や民衆からの批判もあったにちがいない。そんなことも彼らに厭気を起こさせたかもしれないが、こうして彼らはついに総辞職を願い出たのである。藩は当然必死に慰留したのであろう、どうやらその後も仕法掛の活動はつづいたようである。