井上藩出兵

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 動員態勢にはいった倒幕派は六日諸藩に出動準備の命を下し、七日井上藩にも「国力相応の人数差出、総督之指揮を受」けるよう命令が出された(「浜松藩記録」『浜松市史史料編五』)。出兵諸隊には、(1)銃隊・砲隊のほかは必要ない。(2)隊長・司令・輜重掛等実地に極く必要な役以外は省くこと。(3)衣類・雑具も最小限のこと。と軍務局より命じた。
 浜松ではこれに応じて銃隊三百人、右役付二十二人、大砲四挺、右司令砲手共三十二人、使番四騎、目付四騎、輜重二十八人、持夫五十人、計四百五拾(ママ)人を出張させることを家老伏谷又左衛門より上申している。