目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第八節 徳川幕府の滅亡と浜松
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井上藩の態度
今切警備
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先鋒総督軍は二月二十二日、三州吉田(豊橋市)に進出した。浜松藩も二十四日早朝より浜名湖今切口の海を警衛し、あくる二十五日、家老伏谷又左衛門が一隊をひきいて、先鋒総督軍に従い東下していった。井上藩は領内神主らの報国隊結成を援助した。先鋒総督に従った一隊についで、甲州へ増援のため三月八日、またも一隊を出動させた。【気賀出兵】これより前、二月二十九日には気賀関所に増援出兵していたから、重なる出兵は井上藩にとって容易なことではなかったであろう。