目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第八節 徳川幕府の滅亡と浜松
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遠州報国隊の活動
勤王誘引係来浜
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しかし桑原真清が参州の同志と相はかりつつ、二月九日浜松に戻ってみると、前日尾州藩の勤王誘引係が来浜しており、井上藩の態度はいちじるしく勤王に傾いていた。二月七日浜松藩に下された倒幕出兵の命令は、このころ急ぎ浜松にもたらされたものであろうか、尾藩誘引係の来浜もあって、いよいよ藩は態度決定の場にたたされたといえよう。