目次
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第六章 藩政の動揺と民衆の動向
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第八節 徳川幕府の滅亡と浜松
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遠州報国隊の活動
戦勝祈願
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屯所に集まった隊員は駿府への道を急いだ。【屯所五社】三月二十五日本隊四十一名の出発にあたって、屯所の五社の社前に戦勝を祈願して式典があげられた。花吹雪の中で祝詞を読みあげるのは、老国学者有賀豊秋であった。
川東組も見付の淡海国玉(おうみくにたま)神社大久保忠尚宅を屯所として集結し、隊員はつぎつぎと出発した。駿府につどうもの九十名(江戸まで従軍したもの八十七名)。ようやく従軍の宿願を達したのである。駿州赤心隊もともに従軍することが決まった。