高塚地蔵院

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 白隠は駿東郡原の臨済宗松蔭寺の住職。七十四歳の宝暦八年(一七五八)に高弟遂翁・東嶺・悟庵をしたがえ、桑名からの帰途高塚村(浜名郡可美村)の地蔵院に杖をとどめている。滞在百日と意外に長びいたのは、自隠が病を得て静養のためだったという。全快をまって大会をもよおし虚堂頌古を評唱した。このとき来たり集まるもの七百衆におよんだという。