目次
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第七章 文化の興隆
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第一節 寺院と神社
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庶民の仏たち
路傍の仏たち
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寺とは呼びにくい仏堂も各地にあった。たとえば享保四年国領組五十三か村には、薬師堂・阿弥陀堂・観音堂など三十二の仏堂があった(次表)。多くは小さい堂で、過半は無住であった。しかし、その中には厄除・治病・招福に効験があり利益があるといわれて、部落の人たちから親しまれた堂も少なくなかった。