目次
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第七章 文化の興隆
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第一節 寺院と神社
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庶民の神々
火の神
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火の神 【秋葉信仰】火伏の神とし犬居秋葉山が信仰された (高柳光寿「秋葉山神仏分離事件調書」『明治維新神仏分離史料』)。そのために秋葉講があったことは後述する。浜松付近では、道路の辻に常夜灯として「秋葉さま」をまつる部落が多かった。【秋葉灯籠】これを秋葉灯籠といい、その世話は住民の輪番制とするしきたりであった。その年代も化政年代のものが多いところからみると普及したのはこの時代であったろう。入野村では文政三年ごろから、りっぱな雨覆になったという(『変化抄』)。
秋葉灯籠(浜北市宮口)