目次
/
第七章 文化の興隆
/
第一節 寺院と神社
/
庶民の神々
道祖神
478 ~ 478 / 686ページ
入野村道陸地(どうろくじ)(当市入野町)には道祖神が祀られている。道陸地の地名は道祖神の異名道陸神からおこったものであろう。毎年三月十六日には、いまも祭を絶やさぬという。また下大瀬村(当市大瀬町)には男女双体の道祖神がある。いかにもほほえましい姿であるが、造立の年月はわからない。どちらも路傍にあるのは、これはさい(塞・斎)の神とよばれ、外部からくる敵や疫病から村人を守る神と信じられていたからである。
道祖神(浜松市大瀬町)