目次
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第七章 文化の興隆
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第一節 寺院と神社
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庶民の神々
伊勢信仰
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お蔭まいりは、江戸時代に周期的におこった集団的な伊勢参宮である。特別のお蔭を伊勢参宮からいただける年、お蔭年と称して大勢の者がいっせいにお伊勢参りに出かけた。その大規模なものは、慶安三年(一六五〇)・宝永二年(一七〇五)・明和八年(一七七一)・文政十三年(天保元年、一八三〇)・慶応三年(一八六七)と、およそ六十年ごとに流行している。
浜松地方には、お蔭まいりの史料が乏しいが『都田村年代手鑑』その他によって述べてみよう。