抜けまいり

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 お蔭まいりにともなって、若い男女が親にかくれ、奉公人が主人に無断で群集にまじって参宮をする抜けまいりも行なわれた。享保十五年(一七三〇)女中たちの抜けまいりが多いので、都田村では気賀関所の命により、見張人を街道に沿う村の山へ毎日出したが、「左候得共ぬけ参り」が絶えなかったという。