杉浦菅満

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 菅満は国満の長男で、明和三年二十二歳のとき父の職を継いで諏訪社の大祝に補せられた。父の教えに従って和歌・神道を学び、また弓術・雅楽を嗜んだ。菅満の著書に『引馬亭歌集』二巻があるというが、いまは伝わらない。文化八年十二月没、享年六十七。墓所中島町六本松。【杉浦葛満 杉浦比隈満】その次男葛満(かつらまろ)、さらに養子比隈満(ひくままろ)もそれぞれ家督を継いで大祝に補せられている。菅満について教えをうけた人々は、次ページの表「杉浦菅満門人録」の十四人である。
 
(表)杉浦菅満門人録
入門年住所職名氏名
明和8敷知郡岡本村神司代服部時隣
安永8敷知郡内須賀村富士浅間社司山下左京清原冬生
天明4引佐郡井伊谷二宮神主中井筑後藤原真英
寛政2敷知郡宇布見村天神神官中村左膳源正邦
9敷知郡浅田村浅間神主小池五大夫藤原利和
10敷知郡新津村神明宮神主鈴木頼毋穂積義直
10敷知郡助信村神明内宮神社内藤衛守藤原篤泰
12長上郡神立神明宮神主蒲釆女源清次
享和3敷知郡宇布見村天神神主中村右門源亀正
3引佐郡井伊谷村二宮社神主中井伊賀藤原直恕
文化2浜松五社神主森衛守藤原原明
3豊田郡掛塚貴布袮神主関大和
4佐野郡垂木村雨桜天王祠官山崎文吾弓削久麿
7長上郡有玉村八幡宮神主高林右内源旦厚