小野古道

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 川袋(磐田郡竜洋町)の小野古道(おのふるみち)は、城飼郡平尾村(小笠郡菊川町)の栗田土満(くりたひじまろ)とともに、県居門下の二大人といわれている。元文二年(一七三七)真渕が江戸に出たとき、直先に入門して、『古事記』や『万葉集』の講義を聴いた熱心な門人である。彼には『小野古道家集』があり、真渕の万葉調をうけ、それに古今調を加味した近世風の佳作をのこした。