服部菅雄

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 服部菅雄は引佐郡下都田村(当市都田町)富田家に生まれ、寛政十年(一七九八)に駿河島田の服部家へ養子となったが、後半生を放浪の旅に送り、信州から奥州秋田にかけて国学を説いたが、天保八年正月九日、ついに酒田において客死した。享年六十三。菅雄は封建的思想が強く、意志を曲げることのない性格であった。著書に『紫の根ざし』『源氏物語解』『篠家文集』等がある(松村博司『服部菅雄伝の研究』)。