目次
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第七章 文化の興隆
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第二節 国学
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石塚竜麿とその周辺
松島茂岡
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松島茂岡(まつしましげおか)は笠井村の東羽鳥(はとり)村(当市豊町)松島家の養子、古学に熱心で、竜麿も同家に逗留して、周辺の人々に古学を講じた。このとき竜麿は松島家の杜若(かきつばた)を見て、つぎの一首を詠んでいる。
「色深み水のみどりも紫にうつりてにほふ杜若かな」
茂岡は『有馬紀行』(文政四年成、自筆本松島家蔵)を残している。