[蘭学]

534 ~ 534 / 686ページ
 蘭学は江戸時代中期以後、オランダ語による西洋の学術・文化を研究する学問として、わが国文化の興隆に貢献したが、この地方にも深い影響を与えた。浜松の蘭学者としては、先ず岡村義昌をはじめとし、ついで蘭法医学者として著名な足立双松があり、また蘭学に通じ、蘭医書の飜訳に長じて藩校克明館の発展に力を尽した賀古公斎、蘭学・医学をよくし、蘭法治療の医家として知られた内田乾隈(かんわい)(前述)らがあり、いずれも近隣にその名をなしていた。