遠江の藩校

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 遠江における藩校は掛川藩の太田備中守資愛(すけよし)が享和年間(一八〇一-一八〇三)に設けたのが最初である。はじめは北門書院といったが、のち徳造書院と改めた。有名な教授に松崎慊堂(まつざきこうどう)(一七七一-一八四四)がある。慊堂は享和二年昌平黌から招聘され、藩学の指導にあたった。つづいて横須賀藩では文化八年(一八一一)西尾隠岐守忠善が横須賀学問所を設立した。このとき国学者八木美穂が教授長となっている(『静岡県社会文化史』)。