俳諧のはじまり

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 江戸時代の庶民文化は元禄・享保以降における産業経済の発展にともなって伸張し、中でも庶民文学、とくに俳諧の進歩はそのもっともいちじるしいものの一つであった。
 江戸初期の俳諧は貞門派の祖である松永貞徳によって大成されたが、その後大坂の西山宗因によって、いままでの貞門古風が排され清新洒脱な談林派が開かれたのである。