卓池の来遊

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 卓池は岡崎(愛知県)の人で名を与左衛門という。
 【天林寺風流九家会】卓池が西遠を訪れた記録は、文化七年(舘山寺方面)・天保十年(掛塚方面)のほか同十二年(一八四一)八月、浜松の天林寺で催された「風流九家会」(本節 二 建築・絵画・書道の項参照)があり、また弘化三年(一八四六)には笠井新田の十七夜観音に掲げた俳額の選をしている。
 こうして寛政(一七八九-一八〇〇)以後雪門一色であった遠江の俳壇は、天保初年ごろから卓池系門と並行し発達した。