以弘追慕書画会

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 天保十一年(一八四〇)三月六日、遠江画壇の指導者であった村松以弘(天保十年没)の追慕書画会が、掛川の竹内玄撮・中山清太夫らによって円福寺(掛川市)で催された。記録によると主催者は以弘の子助弥で、そのほかに掛川駅・見付駅・中泉のほか浜松駅・馬郡邑・羽鳥村・恒武村など四十か町村社中と思玄・半香・顕斎・松風の名がしるされている。この書画会には絵画・詩・歌・俳諧が多数出品され、浜松地方からは樋口思斎・伊藤煙坰・小栗松靄も出席している。