西鴨江の花学院(慶安四年再建)には絵馬十八面が掲げられ、そのうち江戸期のものはつぎの表のとおりで、いずれも彩色を施したすぐれた作品である。なお、承応年間に奉納された二面のうち一面には浜松藩主太田資宗の臣落合与次右衛門の名がしるされている。
花学院の絵馬(浜松市西鴨江町 花学院)
(表)花学院
番号 | 画題 | 奉掛年月 | 奉納者 | ||
1 | 褐色の馬一頭 | 承応 | 2年 | 2月 | |
2 | 白色の馬一頭 | 〃 | 4年 | 2月 | |
3 | 武者十余人 | 享保 | 13年 | 西鴨江・片草・志都呂の人 | |
4 | 熊谷直実と平敦盛 | 天明 | 7年 | 皐月 | 36人 |
5 | 武者の絵 | 寛政 | 8年 | 3月 | |
6 | 支那人遊戯 | 文政 | 元年 | 初頭 | 志都呂など14人 |
7 | 鳥と花 | 天保 | 11年 | 9月 | |
8 | 熊谷直実と平敦盛 | 安政 | 5年 | 如月 | 志都呂の7人 |
9 | 武者二人 | 元治 | 元年 |