算法の伝来

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 天元(てんげん)術(未知数一種を用いて方程式を解く代数)のように程度の高い算法がいつどんな経路で遠江へはいってきたかは正確に知ることが出来ないが、享保十八年(一七三三)九月鴨江寺(当市鴨江)観音堂に掲げられた算法の額が相当程度の高いものであるところから、算法が遠江にはいってきたのは宝永(一七〇四-一七一〇)ないし享保年間であると推察される。