[伊能忠敬の測量]

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 伊能忠敬(いのうただたか)が東海地方を測量したのは文化二年で、門人を伴って三月十六日に浜松に泊り、翌十七日舞坂(浜名郡舞阪町)の本陣源馬十右衛門方に宿泊している。【伊能忠敬の佐鳴湖測量】十八日には二手に分かれて浜名湖東部の篠原村・入野村・佐鳴湖を測量、同夜は入野村竹村又右衛門方に泊り、十九日から二十八日まで佐浜・気賀・白洲・村櫛・堀江・伊目・佐久米・大崎・瀬戸・三ケ日・尾奈・入出・新所・橋本・今切など浜名湖周辺を、二十九日には新居・白須賀間を測量した。浜名湖・佐鳴湖を測量したのはこれが最初である。この測量には浜松宿町方同心・気賀関所役人、そのほか各村の庄屋・組頭等が協力している(『三ケ日町史資料』第一輯、『伊能忠敬浜名湖測量日記』)。